鳥羽一郎 西日本豪雨災害支援チャリティーコンサート 2019年3月11日
東日本大震災は今からちょうど8年前の平成23年3月11日に発生した。まさに8年目の今年3月11日、鳥羽一郎コンサートが、愛知県江南市で開催された。
主催は地元企業の愛知スチール株式会社。愛知スチールは昭和50年の創業以来40年以上に渡り、ビルやマンションの建設、道路や橋、トンネル等の鉄筋工事を担っている会社で、安全で安心できる暮らし、都市の未来に貢献している。
その愛知スチール代表の川野政幸氏は、作曲家 岡千秋氏と交友関係で深く結ばれている。ある日、岡千秋氏から鳥羽一郎氏を紹介されて、一緒に食事をしたその席上で鳥羽一郎本人から「チャリティー歌謡祭を開催したい」と話しがでた。そこで、「私がやりましょう」と川野氏と約束したのがはじまりで今回、コンサートが開催される運びとなった。
コンサートの目的はチャリティーで、収益の全額が災害支援として寄付されるとのことで、出演者はそれぞれに「災害があったことを忘れずに語りついでいくことは大事なこと。チャリティーに参加できたことを大変光栄に思う。」と述べていた言葉が印象深い。
贈呈式では岡千秋氏から江南市長 澤田和延氏に目録が手渡された。
出演者は、偉大な作曲家、船村徹の内弟子5人(鳥羽一郎、静太郎、天草二郎、走裕介、村木弾)とスペシャルゲストとして招かれた作曲家 岡千秋氏に大城バネサ、それと竜徹日記とオレンチェの12名。司会はソフトな語り口と定評がある荒木おさむ 氏。
鳥羽一郎を筆頭に船村徹・内弟子の歌声は、それぞれ独自の迫力があり広大な響きを感じた。
船村徹氏の「心から歌え」という教えに沿って内弟子の皆さんは真剣に歌に取り組んでいることが伺えた。
作曲家・船村徹氏には生前取り組んでいたライフワークがある。多くの日本人の心を癒やし続けてきた「演歌巡礼」である。内弟子5
人は、「船村徹を歌い継ぎ、船村演歌を広めていきたい。」と『二代目演歌巡礼』と称して行動を開始している。
鳥羽一郎は代表曲の「兄弟船」はもとより様々なヒット曲があるが、ヒットには至らなかったものの岡千秋氏作曲の「海峡の春」が大変お気に入りのようである。愛媛県の小さな港町をテーマにした楽曲で、 チャリティーで訪れたその町の野外ステージで歌ったところ、住民の皆さんの誰もがボロボロ泣いた。それで鳥羽一郎が「町の歌ができて嬉しくて泣いているのですか。」と尋ねたところ、「そうじゃなくて、みんな花粉症なんです」と答えたという。笑いを誘う面白いエピソードだが、「漁師を続けて良かった」としみじみと伝わるこの歌は住民の皆さんに大変喜ばれたことだろうと思う。
大城バネサは黄色と赤色のドレスを身にまとってステージに登場して大熱唱。紅一点、ひときわ華やかに見えた。
鳥羽一郎の長男と次男が組むデュオユニット、竜徹日記は絶妙なハーモニーで観客を魅了。
岡千秋氏は「東日本災害に遭われた沢山の人が今でも路頭に彷徨っている。ぜひ皆さん、応援してあげて下さい。」と語ってピアノ弾き語りでご自慢の喉を披露。また「浪花恋しぐれ」をオレンチェのかおりさんと一緒にデュエットして会場を沸かせた。
愛知スチール代表がプロデューサーを務めているというオレンチェは、日本の建設関係の皆さんに夢と勇気を与えるために作られた新曲「フーチャーライトオンマーチ」を披露。2曲目に釣りをする女の子の応援歌「釣りガール」を軽快に歌ってまたまた会場を盛り上げた。
最終ステージは鳥羽一郎で、大声援の中、「兄弟船」を大熱唱して、鳴り止まない拍手の中、感動の幕を降ろした。
東日本大震災は今から8年前の平成23年3月11日に発生した。まさに8年目の今年3月11日、鳥羽一郎コンサートが、愛知県江南市で開催された。
主催は地元企業の愛知スチール株式会社。愛知スチールは昭和50年の創業以来40年以上に渡り、ビルやマンションの建設、道路や橋、トンネル等の鉄筋工事を担っている会社で、安全で安心できる暮らし、都市の未来に貢献している。
その愛知スチール代表の川野政幸氏は、作曲家 岡千秋氏と交友関係で深く結ばれている。ある日、岡千秋氏から鳥羽一郎氏を紹介されて、食事をごちそうした折りにその席上で鳥羽一郎から「チャリティー歌謡祭を開催したい」と話しがでた。そこで、「私がやりましょう」と川野氏が約束したのがはじまりで今回、コンサートが開催される運びとなった。
コンサートの目的はチャリティーで、収益の全額が西日本豪雨災害支援として寄付されるとのことで、出演者はそれぞれに「災害があったことを忘れずに語りついでいくことは大事なこと。チャリティーに参加できたことを大変光栄に思う。」と述べていた言葉が印象に残る。
贈呈式では岡千秋氏から江南市長 澤田和延氏に目録が手渡された。
出演者は、偉大な作曲家、船村徹の内弟子5人(鳥羽一郎、静太郎、天草一郎、走裕介、村木弾)とスペシャルゲストとして招かれた作曲家 岡千秋氏に大城バネサ、それと竜徹日記とオレンチェの12名。司会はソフトな語り口と定評がある荒木おさむ 氏。
鳥羽一郎を筆頭に船村徹・内弟子の歌声は、それぞれ迫力があり広大な響きを感じた。
船村徹氏の「心から歌え」という教えに従って内弟子の皆さんは真剣に歌に取り組んでいることが伺えた。
作曲家・船村徹氏には生前取り組んでいたライフワークがある。多くの日本人の心を癒やし続けてきた「演歌巡礼」である。内弟子5
人は、「船村徹を歌い継ぎ、広めていきたい。」と『二代目演歌巡礼』と称して行動を開始している。
鳥羽一郎は代表曲の「兄弟船」はもとより様々なヒット曲があるが、ヒットには至らなかったものの岡千秋氏作曲の「海峡の春」が大変お気に入りのようである。愛媛県の小さな港町をテーマにした楽曲で、 チャリティーで訪れたその町の野外ステージで歌ったところ、住民の皆さんの誰もがボロボロ泣いた。それで鳥羽一郎が「町の歌ができて嬉しくて泣いているのですか。」と尋ねたところ、「そうじゃなくて、みんな花粉症なんです」と答えたという。笑いを誘う面白いエピソードだが、「漁師を続けて良かった」としみじみと伝わるこの歌は住民の皆さんに大変喜ばれたことだろうと思う。
大城バネサは黄色と赤色のドレスを身にまとってステージに登場して大熱唱。紅一点、ひときわ華やかに見えた。
鳥羽一郎の長男と次男が組むデュオユニット、竜徹日記は絶妙なハーモニーで観客を魅了。
岡千秋氏は「東日本災害に遭われた沢山の人が今でも路頭に彷徨っている。ぜひ皆さん、応援してあげて下さい。」と語ってピアノ弾き語りでご自慢の喉を披露。また「浪花恋しぐれ」をオレンチェのかおりさんと一緒にデュエットして沸かせた。
愛知スチール代表がプロデューサーを務めているというオレンチェは、日本の建設関係の皆さんに夢と勇気を与えるために作られた新曲「フーチャーライトオンマーチ」を披露。2曲目に釣りをする女の子の応援歌「釣りガール」を軽快に歌って会場を盛り上げた。
最終ステージは鳥羽一郎で、大声援の中、「兄弟船」を大熱唱して、鳴り止まない拍手の中、感動の幕を降ろした。
以下、出演者の紹介。
鳥羽一郎(とばいちろう)
「船村徹同門会」の会長を務める。三重県鳥羽市出身の演歌歌手。
5年間、遠洋漁船の船員として従事し、一度は板前を志したが実弟・山川豊の活躍もあり、歌手への想いが断ち切れず27歳で上京して船村徹氏に弟子入り。3年間の修行生活を経て1982年、「兄弟船」で歌手デビュー。
最新曲は、今年2月6日発売の「十国峠」。この楽曲は長男の木村竜蔵が作曲。
岡千秋(おかちあき)
岡山県備前市出身の日本を代表する作曲家。
中学卒業後、歌手を目指し17歳で上京。キャバレーのボーイをしながら、歌のレッスンを受けるが、歌手を断念し、作曲家に転向。
1970年 、「むらさきの慕情」で作曲家デビュー。
1983年 、都はるみとのデュエット「浪花恋しぐれ」で、第25回日本レコード大賞特別金賞、日本歌謡大賞大賞受賞。
1984年 、五木ひろし「長良川艶歌」で第26回日本レコード大賞大賞、第15回日本歌謡大賞受賞。
その他名誉ある輝かしい賞を幾多も受賞している。
岡千秋の数多くある作品の中で、鳥羽一郎には「来島海峡」、「足摺岬 」を始め様々な楽曲を提供している。
村木弾(むらきだん)
秋田県秋田市出身の演歌歌手。2016年2月、舟木一夫プロデュースで、日本コロムビアより「ござる〜GOZARU〜」でデビュー。
ステージで鳥羽一郎から「頭が鳥のトサカみたいだ。しっかり気合いを入れて歌いなさい」と発破をかけられて歌ったド迫力演歌が印象に残る。
走裕介(はしりゆうすけ)
北海道網走市出身の演歌歌手。船村徹先生のもとで10年の内弟子生活を経て、2009年4月に日本コロムビアより「流氷の駅」でデビュー。
昨年10月にデビュー10周年記念曲第2弾「春待ち草」を発売。
天草二郎(あまくさじろう)
熊本県天草市出身の演歌歌手。高校卒業後、電気会社に入社。船村徹の歌の魅力に心をうたれ退社して上京し1995年に船村徹の内弟子となる。10年間付き人をして2005年に日本クラウンから「天草かたぎ」でデビュー。
昨年発売の「天草情歌」は船村徹の遺作。天草二郎が子どもの頃、野山を駆けまわった情景が描かれている。この歌を大熱唱して絶賛の拍手を浴びた。
静太郎(しずかたろう)は、福岡県古賀市出身の演歌歌手。芸名の静は「うるさいから静かにしろ!」と命名されたようだ。NHKのど自慢グランドチャンピオン大会出場をきっかけに上京して船村徹の門をたたく。1992年、船村徹の内弟子になり、付き人として全国を回る。8年間の内弟子修行を経て、2000年、「玄海男歌」でデビュー。
昨年3月に新曲「おふくろ えれじぃ」を日本クラウンから発売。この歌は、亡き母への想いが切々と綴られている。
大城バネサ(おおしろばねさ)
アルゼンチン出身の演歌歌手。2001年、憧れの鳥羽一郎がゲスト出演した「NHKのど自慢」アルゼンチン大会に出場して優勝。2002年3月、東京開催の「NHKのど自慢・チャンピオン大会」にアルゼンチン代表で出場し、グランドチャンピオンに輝く。同年、来日し、2003年、「鴎も飛ばない海だよ」でメジャーデビュー。
現在、岐阜県羽島市を拠点に精力的に活動中。
昨年4月発売の「長良川悲恋」(作詞:青山るみ 作曲:岡 千秋 編曲:新田高史)が大好評で、2018年CBC歌謡ベストテンで24週1位を獲得。
竜徹日記(りゅうてつにっき)
2016年より活動を開始した鳥羽一郎の長男 木村竜蔵(きむら りゅうぞう)と次男 木村徹二(きむら てつじ)のアコースティック兄弟デュオ。兄弟独特の絶妙なハーモニーに定評がある。
ORANCHE(オレンチェ)
静岡県を拠点に活動する女性3人(あやの、ちはる、かおり)のユニット。
今年3月でデビューしてから15周年を迎える。
「オレンチェ」の芸名は、静岡県名産である「オレンジ」と「お茶」をもじってつけられたようだ。
2003年11月にオーディションによって選ばれた13人で結成し、翌年3月にCDデビュー。
オリジナル曲の他に演歌から洋楽、懐メロ、アニメソングまでレパートリーは300曲に及ぶ。「いつでもどこでも誰でも楽しんでいただけること」をコンセプトにコンサートホールやライブハウス、祭り会場など、全国規模でのイベント出演を行っている。
取材:シンガープロ 安藤秀樹